森博嗣の「カクレカラクリ」を読んだ
気になったフレーズ
"蒸気薪割り機" について
「薪を割って、どうするんですか?」郡司は尋ねた。
「ん? だから、割った薪を使って、これを動かすんだよ」磯貝が答える。
「それじゃあ、なんか、意味がなくないですか?」栗城が笑った顔できいた。
「そうだ、それを教えるための教材なんだよ、これは」磯貝が話す。「似たようなことを、今、人間はしていないかい?」
これについては、栗山千明のあとがきと着眼点が同じだった。 テレビドラマ化されていたのか。少し気になった。
"わかったという信号"
人の頭脳は、答を導き出す僅かまえに、わかったという信号を発する。具体的な解答が示される以前に、抽象的な解決が告げられるのである。
感想
編集長が本棚の本を引っ張りだしてしまったので片付けていたら、本棚に入ってしまった積ん読本が出てきた。多分読んでないはず、ということで読み始めたら久々に森博嗣ワールドに浸れて面白かった。"ロード"とか"薪を供養"するとか。
いつ買った本なのか、mediamarkerを見てみたら、2010年。4年前に買った本だった。 散らかしたり片付けたりしてくれる人がいると、積ん読は難しい。
連想した本
ポール・オースターの「偶然の音楽」を思い出した。
こちらは薪割りではなくて、石を積む話だったかな。
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これは7年くらいやってはいるけど、振込可能な金額には到底及ばない。あと50年くらい続ければ、動きがあるかも。カクレカラクリの話は120年だから、まあそれよりは短い。
とにかく、写真入れてくれるのは便利。
カクレカラクリ An Automaton in Long Sleep (MF文庫ダ・ヴィンチ)
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