MAPO堂

最終決定は存在しない。

量子コンピュータの本質を理解したいときに読む本

量子コンピュータについてあんまりわかってなかったので、こんな本を読んでみました。

量子コンピューターの原理の理解

量子の波と粒子の性質で特に、波の方ですよねこれを使って重ね合わせの状態を利用している。

普通のコンピュータ(トランジスタ)で、0,1を表すやつの論理演算の要素であるNOT, AND, XORに対応する、 量子コンピュータの論理演算の要素が、量子版NOT, 位相シフト, 量子干渉, 量子版XOR, 量子版ANDになるということ。

このあたりがわかりやすく解説されていました。

位相シフトと量子干渉が、特に実現に対して難しそうな印象を受けました。

著者は光子を用いた量子コンピュータの研究開発されているということで、他の方式にくらべて室温・大気中で使えるメリットがある点が普及に有利だろうなぁという感想を持ちました。

量子コンピュータがオンラインで使えるみたい

特に解きたい問題があるというわけではないので、試しに以下を読んでみました。

www.ibm.com

qiskit.org

ops.jig-saw.com

ザリガニの鳴くところ、それはどこか?

非常に面白い本を読みましたので、記録しておきます。

読んだ本

ザリガニの鳴くところ、作者:ディーリア・オーエンズ、訳: 友廣 純

原作本

Where the Crawdads Sing

Crawdad というのは、ザリガニ(Crawfish)ってわけでもなさそうですね。正確な日本語はないのかも。

ejje.weblio.jp

タイトルが秀逸

ザリガニって鳴くんだっけと思いながら読みすすめていきました。

ザリガニの鳴くところは本を読めばわかってきます。

がそれ以上に、ミステリーなお話とも言えます。

ちょっとネタバレになってしまうので、あまり書けません。

生物学者ならではの発想なのでしょうか、 女というか雌の生存本能を感じる、そんなお話でした。

ぜひ読んでみてください。

映画のOfficial Trailer

映画化もされたようです。日本での公開は未定のようですけどね。

www.youtube.com

www.youtube.com

橘玲「スピリチュアルズ」を読む。私もサイコかも、あなたは?

橘玲さんの本を読んでみました。

霊的な感じはない本でした

タイトルはシャーマンとか精霊的な雰囲気を感じますが、心理学などの自然科学的な事実から書かれた本でなかなか面白いです。

メンタライジングという概念を知る

メンタライジングという観点は初めて聞きました。

こんな違いと理解しました。

  • 共感力は、相手の気持を自分の気持ちと重ねること。
  • メンタライジングは、相手の気持を自分とは別の相手自身の状態として理解すること。

わかりやすく説明されていた気がするので、メモ。

共感とメンタライジングは脳の異なる機能だが、しばしばいっしょくたにされて議論が混乱する原因になっているので、ここで少し詳しく説明しておこう。
幼い子どもを被験者に、サリーとアンの指人形を使った有名な実験がある。
最初にサリーが登場し、カゴにおはじきを入れて舞台を去る。次にアンが登場し、おはじきをカゴから箱に移し替える。もういちどサリーが舞台に戻ってきたときに、子どもたちに「サリーはおはじきを見つけようとしています。どこを探すでしょう?」と質問する。

3歳までの子どもたちは、この課題に「箱のなかを見る」と答える。なぜなら、おはじきはそこにあるから。 4歳を超えると、サリーがカゴのなかを探すとわかるようになる。自分たちの知識(おはじきは箱の中にある)と、サリーのこころの状態(おはじきがカゴのなかにあると思っている)を区別できるようになる。 これが「メンタライジング」で、相手と自分の気持ちを重ね合わせる「共感」とは異なる。乳児は泣いている隣の乳児をなぐさめようと共感するが、その子の気持ち(なぜ泣いているのか)を理解しているわけではない。

共感力とメンタライジングの度合いをマトリクスにすると、以下に分類できるようです。

自分は、「あなたの気持ちはわかりますが・・・」と思ったり言ったりすることがあるなーと思い返しました。理解はしているが、他人に共感できないので、サイコに分類されるかもと思いました。

「わかっている(理解してる)」って言ってるじゃんと言っても、「わかってくれない(共感してくれない)」と言われるもどかしさは、この違いだったのかもしれません。

男のほうが女よりも、共感力は低いようなので、普通かもしれないですけどね。

この違いが、わかっただけでも、収穫でした。

まとめ

科学で色々わかってくるのは面白いですが、選挙の投票行動の操作に使われてるかもねーという話は、なかなか末恐ろしいと思いますね。

どんな世界になっていくのか。