久々に一気に読まされた本。編集長の寝ている隙になんとか読めました。
- 作者: 上橋菜穂子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/03/28
- メディア: 文庫
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気になった所
おまえ、おれのいうことだから、信じられないんだろう。 (中略) だけど、この世は、じつに上手くまわっていて、動けぬ花には、ちゃんと虫が寄ってきて花粉を受粉してまわり、動けぬ木には、鳥や獣がその実を食って、ちゃんと種を遠くに運んでくれる。そんな風に、きっとチャグムは、ニュンガ・ロ・イムの卵を運ぶのに適した何かをもっているんだろうってね。
上橋菜穂子, 「精霊の守り人」 (新潮文庫)
これで思考停止してしまうといけないが、まあそうだろうね。
「いいかげんに、人生を勘定するのは、やめようぜ、っていわれたよ。不幸がいくら、幸福がいくらあった。あのとき、どえらい借金を俺にしちまった。……そんなふうに考えるのはやめようぜ、金勘定するように、過ぎてきた日々を勘定したらむなしいだけだ。おれは、おまえとこうして暮らしているのが、きらいじゃない。それだけなんだ、ってね。」
上橋菜穂子, 「精霊の守り人」 (新潮文庫)
自分が勘定しないだけならいいけど、他人が勘定しているのまで想像しはじめるからややこしい。
感想
皇子が女用心棒と旅をする話。冒頭に出てくる地図を眺めるだけで、それぞれの場所でどんなことが描かれるのかワクワクした。ドラクエの世界地図を見ながら冒険する感じに似てなくもない。
シリーズ第2弾「闇の守り人」
守り人(もりびと)シリーズ、読みたくなって、次も読んでしまいました。
- 作者: 上橋菜穂子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/06/28
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