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最終決定は存在しない。

「守り人」シリーズ5弾6弾、今度は神

相変わらず読んでます。おもしろい。

シリーズ第5弾と第6弾は「神の守り人」

上下巻に分かれている。

神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)

神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)

神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫)

神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫)

気になった所

命あるものを、好き勝手に殺せる神になることが、幸せだとは、わたしには思えないよ。……そんな神が、この世を幸せにするとも、思えない。
上橋菜穂子、「神の守り人〈下〉帰還編」(新潮文庫

通常は上には上がいるので考えなくてもよさそうだけれど、絶対的な力を持つということがどういうことか、ちょっと考えさせられる。

プロフェッショナルのバルサ

 プロになるということは、「他者から頼られるようになる」ということを意味します。この人に任せておけば大丈夫、と全幅の信頼を寄せられ、それに応えて仕事を成し遂げなければならない。
 全幅の信頼を受けるというのは、恐ろしいことです。
 完全な人間などいませんし、プロでも失敗することはあるでしょう。それに、物事には不測の事態というものがつきものですから、知識や能力に加えて、どんな事態にも対応できる柔軟さが必要で、さらには、仕事の総体という「構造物」の屋台骨を支える覚悟がなければ務まりません。
 そういう修羅場をいく度も踏んでいくうちに、責任を負うのを当然のこととして、どんな状況になっても立っていられるようになっていくのではないでしょうか。そうやって仕事に磨かれて、自分に出来ることと出来ないことを悟るようになった人は、甘い幻想に逃げることをせずに、淡々と、自分が出来ることを成し遂げていけるのではないかと思うのです。
 プロであるという自意識が過剰になり、己の物差しを過信してしまうと、かえって視野が狭くなってしまうことがありますが、多くの経験をし、「過信の怖さ」を骨身に沁みて知っている人には静かな謙虚さがあって、私はそういう人に強い魅力を感じるのです。
 
上橋菜穂子、「神の守り人〈下〉帰還編」(新潮文庫)、の文庫版あとがき

はてなブログProになったものの

はてなブログProのプロはこの本に出てくるようなプロフェッショナルではない。

プロなのに金払うってなんなんだろう。

はてなブログPremium会員とかの方がしっくり来るのかもしれない。

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