MAPO堂

最終決定は存在しない。

Any Day Now そしてチョコレートドーナツ

またアマゾンプラムビデオで映画を見たので記録。

チョコレートドーナツ(字幕版)

チョコレートドーナツ(字幕版)

  • 発売日: 2014/12/02
  • メディア: Prime Video

きっかけ

チョコレートドーナツ(映画の邦題)というよくわからないタイトルでしたが、レビュー評価4.7といい感じに高かったので見てみました。

ドーナツ食べまくる映画かなと思ったら、内容はどっしりと重い

女装ダンサーと弁護士のゲイカップルが、ハッピーエンドのお話とドーナツ好きのダウン症の少年マルコを、麻薬中毒で刑務所にいる母親に代わって引き取って行く話。偏見満載の関係の中に構築される真の意味での家族愛を維持することの難しさを描いた映画。

法に定められた血縁関係による家族と、愛によって結ばれた家族の、どちらが本人たちにとって良いのかを取り巻く人々はどう考えるべきかを、考えさせる作品でした。

「最後に愛は勝つ」とならないところが苦しくて、ブログのエントリーに残しておくことにしました。

原題と邦題の違いについてのご参考

honkienglish.com

この原題は作中でルディが歌うボブ・ディランの名曲、『I Shall Be Released』の歌詞「Any day now, any day now, I shall be released.(いつの日か、いつの日にか解き放たれるだろう)」から引用されています。

とのこと。

コチラのほうが、彼らは「いつ家族になれるんだろう」と応援しながら見る気持ちには寄り添ったタイトルとなっています。

「いつの日か」っていうタイトルだったら、ありふれていてスルーして見る気にはならなかったと思うので、「チョコレートドーナツ」ってのもなかなか良いタイトルだなと思いました。

法律って何なんでしょうね

弁護士が重要な役割を果たす映画は The O.C. なんかもそうでした。

mapodou.hatenablog.com

法律とか常識で言い表しにくいことを描いていて、まさに社会派映画と感銘を受けました。

法律を守るのは大事でしょうが、時代にあった法律を作るとか解釈する能力が求められていると感じますね。

コチラもおすすめです。

人間が社会的に振る舞えるのは、「サピエンスが虚構を発明する能力を持った」から。 ここで言う虚構は、主に宗教と貨幣のことを言っているのですが、法律もその一種と考えても良いと思います。