ちょっと古い本ですが、ポスト資本主義というのが気になったので読んでみました。
感想としては、素晴らしく今の時代に合った、自分の考え方の方向性にも合っている考え方と思いました。
2006年に日本語版がでているということで、15年前に読みたかった。そんな本です。
まあ、まだ今読めば、皆さんしっくり来ると思います。
ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代、ダニエル・ピンク 著、大前研一 訳
ポスト資本主義に重視される価値観
デザイン、物語、調和、共感、遊び心、生きがいの6つのセンス(感性)が重要だと説いている。
この背景には、「情報の時代」から「コンセプトの時代」へ移行し、「左脳主導思考」から「右脳主導思考」へと変わってきていることを示しているということと、書かれています。
ただ、左脳が得意とする情報を使った論理的思考も必要で、お互いに補完し合う必要がある点は、最初に注意点として書かれています。AIができることは、この左脳部分の速度を飛躍的に上げることですね。
MBA(Master of Business Administration, 経営学修士)から、MFA(Master of Fine Arts, 美術学修士)にビジネスで重要なものが変わってきているようです。なるほど、そう言われるとMBAってあまり聞かなくなったような気もします。
哲学や芸術系の勉強をしたかったと思っていたのは、間違っていなかったのかもしれない。
当時それを選択しなかったのは悔やまれますが。
これからの仕事の選び方
- この仕事は、他の国ならもっと安くやれるだろうか?
- この仕事は、コンピューターならもっと早くやれるだろうか?
- 自分が提供しているものは、豊かな時代の非物質的で超越した欲望を満足させられるだろうか?
この三つの質問は成功者と脱落者を分ける指標である。
今の仕事は、思いっきり「情報の時代」に属する仕事かなと思います。ちょっと選択を誤ったか、先を見る目がなかったかも。
最近、仕事について、自分がやらなくてもいいかなと思うようなことが多くなってきました。
まあ、まだコンピュータが自動でやれるようなものでもないので、人間がやる必要はあると思いますけど。
5年先はどうなってるかわからないですね。
少なくとも、自分の子どもたちに勧めようとは思わないかな。
哲学的な記載もあり
本書の中で引用されていたダライ・ラマの言葉が良かったので、メモ。
私は人生の究極の目的は、幸福の追究だと信じています。これははっきりしています。宗教を信じていようといまいと、あるいは、どの宗教を信仰していようとも、誰もが人生に何か良いことを見出そうとしているのです。ですから、生きるという行為は、まさに幸福を目指しているのだと思います。(ダライ・ラマ)
良い人生を目指して、生きていきたいと思います。