MAPO堂

最終決定は存在しない。

色々住めるのは面白そうかも知れない、東京ロンダリング

こんな本を読んでいました。

しばらく積読だったのですが、読み始めたらすぐ読み終わりました。

設定がなかなか手の込んだ感じですかね。最近の小説はこんな印象をよく抱くような気がする。

東京ロンダリング

東京でマネーロンダリング?なんだろうなと思って読み始めたら、こんなことでした。

事故物件を次の店子に貸すと、事故の内容を開示しないといけないが、間に一人挟むとその開示が不要になって、きれいな貸家になる。 その間の一人として不動産屋から報酬をもらって住むことを生業にしているような人を主人公とした話でした。

まあそんな仕事本当にあるのかと思いますが、どうなんでしょう。

あってもおかしくはないなと思いますし、なんか面白そうだなと思っちゃうのは不謹慎でしょうか。

続編も出ているようです。読んでみようかな。

5つのパンで5000人の食事

あんまり読書が進みませんが、ちょっと読んだ小説でも。

チャペックのショート集です。小説ってほどの長さもないかな。

詰め合わせの中身

チンターマニと小鳥たち、 盗まれたサボテン、 老囚人の話、 記録、 飛べた男、 法律案件、 風邪、 私達の悪さ、 機械が支配する、 時代の没落、 五つのパン、 ユライ・チュプのうた、 足跡。

感想:五つのパン

エスの話でしょうか、5つしかなかったパンを神が割って、5000人に分け与えたら全員が腹一杯になったそうです。

それに対して、パン屋がそんなことされたら商売上がったりですわ〜と嘆くお話。

聖書をモチーフにした話みたいですね。

感想:機械が支配する

ロボットの語源ともなった戯曲R.U.R.に関連していそうなお話でした。

mapodou.hatenablog.com

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AIのブームがまた起きていますので、話題になるかも知れないような、ならないような。

ここででてくる機械は、芝刈り機とか、自動車、電話くらいでしょうか。

こういう機械の主人ほそれを所有する人間であることは、わかりやすいです。

チャペックが気にしていたのは、機械を主人とする人間(AIを信じ切ってでしまうような人)がでてきた場合、 その機械の主人である人間が居るはずなので、 機械を間に挟んではいるにしても人間を主人とする人間という関係になることだと言っています。

まあ、資本主義社会の資本家と労働者って、そもそもそういう関係とも言えますがね。

まとめ

たまには小説もじっくり読んでみたいなと、再認識した一冊でした。

かいじゅうたちトコトコ

今日は久々に、絵本を紹介したいと思います。

保育園年少くらいまでの、小さな子供たちからよく読んでと言われる本です。

「かいじゅうたちトコトコ、よんで、よんで〜」とカタコトで言われると、読んでやるかーと思います。

かいじゅうたちのいるところ

表紙からしてちょっと怖い感じの本です。

本のページを開くと

こども自ら「あるばん、」と始めます。

最初の書き出しが、「あるばん、マックスは」なんですよね。

ここから先はご自身でお楽しみください。

マックスが怪獣になってしまうというストーリーに、おもわずカフカの変身を連想してしまいました。

ハッピーエンドなので

安心して読めます。

お子さんへの読み聞かせにもいいし。

自分でじっくり絵を眺めながら読んでも楽しいと思います。

不思議と何度読んでも飽きない本です。