あんまり読書が進みませんが、ちょっと読んだ小説でも。
チャペックのショート集です。小説ってほどの長さもないかな。
詰め合わせの中身
チンターマニと小鳥たち、 盗まれたサボテン、 老囚人の話、 記録、 飛べた男、 法律案件、 風邪、 私達の悪さ、 機械が支配する、 時代の没落、 五つのパン、 ユライ・チュプのうた、 足跡。
感想:五つのパン
イエスの話でしょうか、5つしかなかったパンを神が割って、5000人に分け与えたら全員が腹一杯になったそうです。
それに対して、パン屋がそんなことされたら商売上がったりですわ〜と嘆くお話。
聖書をモチーフにした話みたいですね。
感想:機械が支配する
ロボットの語源ともなった戯曲R.U.R.に関連していそうなお話でした。
AIのブームがまた起きていますので、話題になるかも知れないような、ならないような。
ここででてくる機械は、芝刈り機とか、自動車、電話くらいでしょうか。
こういう機械の主人ほそれを所有する人間であることは、わかりやすいです。
チャペックが気にしていたのは、機械を主人とする人間(AIを信じ切ってでしまうような人)がでてきた場合、 その機械の主人である人間が居るはずなので、 機械を間に挟んではいるにしても人間を主人とする人間という関係になることだと言っています。
まあ、資本主義社会の資本家と労働者って、そもそもそういう関係とも言えますがね。
まとめ
たまには小説もじっくり読んでみたいなと、再認識した一冊でした。