MAPO堂

最終決定は存在しない。

読書

穏やかで刺激的な生活、文学的な上司

小説を読みましたので、感想というか気になった部分を残しておきます。 読んだのはこちら。 アルタッドに捧ぐ。 アルタッドに捧ぐ作者:金子薫河出書房新社Amazon 気になったところ もしもあのニホントカゲが生きていたとしたら。やはりあれほどまでには少年…

逆ソクラテス、相手の立場になって考えるエンパシー

年末年始に読んでいた本の感想。 最近読んだ本について、ブログにOUTPUTしてなかったなと思うので、書いていくことにする。 逆ソクラテス 逆ソクラテス (集英社文庫)作者:伊坂幸太郎集英社Amazon ソクラテスの何が逆なのか、そんなタイトルに惹かれて読んだ…

クララとお日さま、AIってどこまで行けるんだろうか

読みたい本リストにあったので、読んでみました。 クララとお日さま作者:カズオ・イシグロ早川書房Amazon なぜリストに入れたのかも覚えていなかったので、タイトルを見てアルプスの少女と関係あるのかと思いながら。 AIロボットと少女との友情を描く作品だ…

色々住めるのは面白そうかも知れない、東京ロンダリング

こんな本を読んでいました。 しばらく積読だったのですが、読み始めたらすぐ読み終わりました。 設定がなかなか手の込んだ感じですかね。最近の小説はこんな印象をよく抱くような気がする。 東京ロンダリング 東京ロンダリング (集英社文庫)作者:原田ひ香集…

5つのパンで5000人の食事

あんまり読書が進みませんが、ちょっと読んだ小説でも。 チャペックのショート集です。小説ってほどの長さもないかな。 チャペックショートセレクション 五つのパン (世界ショートセレクション)作者:カレル・チャペック理論社Amazon 詰め合わせの中身 チンタ…

かいじゅうたちトコトコ

今日は久々に、絵本を紹介したいと思います。 保育園年少くらいまでの、小さな子供たちからよく読んでと言われる本です。 「かいじゅうたちトコトコ、よんで、よんで〜」とカタコトで言われると、読んでやるかーと思います。 かいじゅうたちのいるところ 表…

プロトコル・オブ・ヒューマニティ、義足にもAI

いちご狩りに行ったり、花粉症の症状がでてきたり、春っぽくなってきました。 月1回位は更新しようかと、読書感想文です。 プロトコル・オブ・ヒューマニティ, 長谷 敏司 (著) プロトコル・オブ・ヒューマニティ作者:長谷 敏司早川書房Amazon 思ったことなど…

運転者、色々つながってるんだなと思った話

運転者という本がちょっと気になったので、読んでみました。 どこかのブログで見かけたのだと思うけど、忘れてしまった。 表紙の道路が気になって 運転者 未来を変える過去からの使者作者:喜多川泰ディスカヴァー・トゥエンティワンAmazon 構成が練りに練ら…

オバマ元大統領が薦める一冊ってことで読んじゃいました「その丘が黄金ならば」

オバマ元大統領が薦める一冊とやらを見つけて、読んでみました。 なかなか比喩が聞いているのか、表現が抽象的な感じなのか難しいけれども、読むのが止められない。 そんな作品でした。 「その丘が黄金ならば」 その丘が黄金ならば作者:C パム ジャン早川書…

ウィリアム・ゴールディング「蝿の王」を読んだ感想

久々の更新です。 なかなか思慮深い小説を読みましたので、紹介します。 蝿の王 蠅の王 (新潮文庫)作者:ウィリアム・ゴールディング新潮社Amazon 原題は、Lord of the Flies. これはわかりやすいですね。 感想 無人島に不時着した子供たちが、救助を求めて知…

マーク・トゥエイン「ハックルベリー・フィンの冒険」を読む。良い本でした

読みました。 「ハックルベリー・フィンの冒険」 ハックルベリー・フィンの冒けん作者:マーク・トウェイン研究社Amazon 「人間とは何か」を踏まえて 基本的には、黒人が奴隷として扱われることが普通の感覚の時代に、 ニガーであるジムを逃し、自由の身にす…

量子コンピュータの本質を理解したいときに読む本

量子コンピュータについてあんまりわかってなかったので、こんな本を読んでみました。 量子コンピュータが本当にわかる! ― 第一線開発者がやさしく明かすしくみと可能性作者:武田 俊太郎技術評論社Amazon 量子コンピューターの原理の理解 量子の波と粒子の…

ザリガニの鳴くところ、それはどこか?

非常に面白い本を読みましたので、記録しておきます。 読んだ本 ザリガニの鳴くところ、作者:ディーリア・オーエンズ、訳: 友廣 純 ザリガニの鳴くところ作者:ディーリア・オーエンズ早川書房Amazon 原作本 Where the Crawdads Sing Where the Crawdads Si…

橘玲「スピリチュアルズ」を読む。私もサイコかも、あなたは?

橘玲さんの本を読んでみました。 スピリチュアルズ 「わたし」の謎 (幻冬舎単行本)作者:橘玲幻冬舎Amazon 霊的な感じはない本でした タイトルはシャーマンとか精霊的な雰囲気を感じますが、心理学などの自然科学的な事実から書かれた本でなかなか面白いです…

マーク・トゥエイン「人間とは何か」を読む。私も人間でした

ちょっときっかけを忘れてしまいましたが、こんなタイトルの本を見つけました。 「人間とは何か」 いやー、すごいタイトルだなーと思いました。 そんなもんわからんだろう、どこの誰が書いたんだろう、と思って、スルーしようと著者の名前を見ました。 マー…

モーム「人間のしがらみ」を読む。ブログを書く唯一の理由は?

久々にサマセット・モームの本を読みました。 文庫で上下巻で1300ページ近くもある長編です。 モームならぬ主人公フィリップの人生を疑似体験できます。 皆様も、一つならず、共感するシーンが有るかと思います。 人間のしがらみ(上) (光文社古典新訳文庫)作…

「哲学者と下女」、げじょって結局

本の紹介です。 今回は、韓国の哲学者?の本です。 「哲学者と下女」、高秉權(コビョングォン) 哲学者と下女―日々を生きていくマイノリティの哲学作者:高秉權インパクト出版会Amazon 思ったことなど 黄緑色の表紙が目立って手にとった、そんな感じです。 …

歩きながら考える、考えながら歩く。どっちだろう

こんな本を読みましたので、記録です。 「人は語り続ける時、考えていない」、河野哲也 人は語り続けるとき,考えていない: 対話と思考の哲学作者:哲也, 河野岩波書店Amazon 思ったこと 子どもの哲学とは、大人が自分たちの生活を成り立たせている習慣、常識…

20年前に薦められた「百年の孤独」をついに読み始めた、けど挫折

20年前学生時代に友人に勧められた本を図書館で見かけて、読んでみることにしました。 タイトルが「百年の孤独」と重々しいので、読むのをためらっていた本でした。 こんな本、「百年の孤独」 百年の孤独 (新潮・現代世界の文学)作者:G.ガルシア=マルケス新…

FACTFULNESS、「悪い」けど「良くなっている」?

読書記録。 いろいろなところで話題になって気になっていた本を、ようやく読めました。 読み始めたら面白すぎて一気に読破。 FACTFULLNESS(ファクトフルネス)、ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド FACTFULNESS(ファ…

ハイ・コンセプトな時代、そのとおりと思います、今更ながら

ちょっと古い本ですが、ポスト資本主義というのが気になったので読んでみました。 感想としては、素晴らしく今の時代に合った、自分の考え方の方向性にも合っている考え方と思いました。 2006年に日本語版がでているということで、15年前に読みたかった。そ…

結構眠っているけど、眠られぬ夜のために

アバタローという哲学書をいい声で解説してくれる動画にハマっています。 どれも面白いのですが、非常に心に染み入った話を紹介します。 ヒルティ、眠られぬ夜のために タイトルがなんか苦しげです。 特に眠れなくて悩んでいるというわけでもないのですが、…

他人に危害を加えなければ自由でいい、人生は短い

最近また、哲学的な古典を読んだので、ちょっと整理。 ミル、自由論 自由論 (岩波文庫)作者:ミル,J.S.岩波書店Amazon 自由論 (光文社古典新訳文庫)作者:ミル光文社Amazon 本書の目的は、きわめてシンプルな原理を明示することにある。社会が個人に干渉する場…

英国版ドラえもん小説?ロボット・イン・ザ・ガーデンを読んでみた

あけましておめでとうございます。 昨年末、妻の実家へ一泊する際、スマホを家に置いてでかけました。 過去の記事でも触れた、スマホ脳から少しでも距離を置こうと言うのが動機です。 mapodou.hatenablog.com スマホを置いていくのはいいんですが、特におし…

ニヒリズムな人生、それは本質かもしれない

ニヒリズムとテクノロジー(Nihilism and Technology) ちょっと小難しい本を読みました。感想文を書くのも難しくて、年末になってしまった。 ニヒリズムとテクノロジー作者:ノーレン・ガーツ翔泳社Amazon ニヒリズムとは? ニヒリズムという言葉からして意味…

サイコパスか天才か、岡田斗司夫と養老孟司

スマホ脳も復活し、YouTubeに浸る日々を送っています。 次の2つの動画を見ながら、やっぱり自然に触れないとダメだなという思いを新たにしました。 岡田斗司夫さん 最近知った方ですが、10年前くらいから結構説得力のあることをおっしゃっていたようで、最近…

マトリックス3部作を鑑賞、4作目はレザレクションズ

以下の記事で、マトリックスが面白かったということを書きまして、 続きを見てみました。 mapodou.hatenablog.com マトリックス3部作 以下がマトリックス3部作のようです。後の2つは2003同年に公開されたみたい。 The Matrix マトリックス (字幕版)キアヌ・…

経済とマトリックスの面白い関係

本と映画の記録。 父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話 父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。作者:ヤニス・バルファキスダイヤモンド社Amazon 「マトリックス」はそこからさらに一歩進め…

センス入門、日本語でセンスって何て言う?

松浦弥太郎さんのセンス入門という本を読みました。 松浦弥太郎さん ja.wikipedia.org 「暮しの手帖」の編集長だった方のようです、全然知らなかったんですけどね。クックパッドに移籍というのも気になります、日々の食事は暮しの一部だからかな。 センス入…

ユニグラ動画による「学校に行く理由」

また夜な夜なユニグラ動画を見ていました。 ハマったと書いた過去記事 mapodou.hatenablog.com 「学校に行く理由とは?」が気になったので見てみました youtu.be Multiple Intelligencesを調べてみてとあったので、検索してみました。 Multiple Intelligence…